カウンセリンググループ

発熱診療

当院の発熱診療について

当院では、正しい知識に基づいた感染対策を万全に行い、発熱患者さんの診療も行なっております。「発熱の方」と「そうではない方」が同じ空間にいる事が無きよう導線を分け、「発熱の方」が待機する診察室は陰圧管理できる設備も整えています。

 

当院の院長や看護師は、救命救急センターでの勤務歴があり、2020年2月から2021年9月まで新型コロナウイルス感染症の中等症〜重症患者さんの治療にあたっていました。また、多くの擬似症患者さんの治療にも従事していました。当時の勤務病院内でクラスターも経験しており、感染対策については万全の準備と知識を有しております。

発熱診療とは

当院のような外来クリニックでは、風邪(咳・鼻水・喉の痛み・倦怠感・発熱)、胃腸炎が多くを占めます。風邪の原因微生物は90%がウイルスと言われています。(例)ライノウイルス、コロナウイルス、RS、パラインフルエンザ、アデノウイルス)。これらのウイルス感染症に対しては、抗生剤は不要であり、いわゆる対症療法を行います。ただし、風邪の中にも抗生剤を必要とする「溶連菌感染症」や「ウイルス感染に細菌感染が合併した方」には抗生剤が必要となるため、喉の状態や全身状態、各種迅速検査を活用し治療方針を決定していきます。

風邪以外の可能性

発熱する疾患は多岐に渡り、一回の診療で正しく診断するのが困難なケースも多々あります。適切に培養検査(喀痰、血液、尿)をすること、全身の診察をすること、必要に応じて様々な検査を行うことにより正しい診断を行うように努めています。

 

開院後1ヶ月経過時点ですが、既に風邪以外の原因が判明した発熱患者さんも多くいらっしゃいました。急性肝炎、胆管炎、ガン、EBウイルス感染症、急性虫垂炎、腸炎、腎盂腎炎、精巣上体炎、蜂窩織炎今月だけでもこれだけの患者さんが当院のような一般のクリニックに受診し、診断されています。

発熱診療の検査について

コロナウイルス感染症の検査目的に、鼻腔ぬぐい液による遺伝子検査を行えます(20分程度で結果が判明します)。ご希望の方には、唾液での遺伝子検査も可能ですが、結果は翌日朝に判明します。

 

風邪症状であり、発熱はあるが全身状態は良い方であれば身体診察のみで、基本的には採血等は行いません。ただ、溶連菌感染を疑う時や、発熱の経過が長い場合、全身状態が悪い場合には採血、尿検査、レントゲン、エコー、各種培養検査、各種迅速検査を行う場合もあります。

発熱診療の治療方法

風邪症状であり、細菌感染を疑わない場合には対症療法を行います。対症療法薬としては、必要に応じ以下の薬剤を使用します。

 

風邪の諸症状を改善させてくれる、「抗ヒスタミン薬」

エフェドリン作用があり、ウイルス感染に伴う発熱期間を短縮する効果が確認されている、「麻黄湯」

安全性は高いながら、容量を適切に使用すれば解熱効果も高い、「アセトアミノフェン」

咳嗽で困っている場合には、「鎮咳薬」

痰切れをよくしてくれる効果のある「去痰薬」

喉の痛みを改善させる効果のある「トランサミン」

 

上記に加え、細菌感染を疑う場合には以下のいずれかの抗生剤を用いる事があります。

・サワシリン単独

・オーグメンチン+サワシリン

・フロモックス

・クラリス

・ジスロマック

 

インフルエンザウイルス感染症の場合には、タミフル、イナビル、ラピアクタ等の抗インフルエンザ薬をできるだけ早く使用してもらいます。抗インフルエンザ薬を使用することにより、「約一日早く治る」、「重症化予防効果」、「死亡率減少」、「他人への感染性を減らせる効果」が証明されています。

発熱診療まとめ

風邪といっても油断は禁物です。風邪と思いきや、肺炎になっていること、扁桃周囲膿瘍になっていること、そもそも風邪ではなく他の原因で発熱している等、考えなければいけないことは多くあります。

 

大概の風邪は寝てれば治ります。ただ、適切に診断を行うことが難しいものでもあります。

 

一度の診察では正しく診断できないことも多くありますので、症状が改善しない場合には再度ご受診いただけますようおねがしいます。