新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンのご案内
- たかの
- 9月2日
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更新日:12 分前
厚生労働省は令和 6 年度から新型コロナワクチンを 定期接種(B類) と位置づけ、65 歳以上の方全員を対象に年1回(秋冬)の追加接種を推奨しております。ご希望の方に、今秋にコロナ/インフルワクチン接種を実施いたします。以下に接種の根拠と概要をご説明いたしますので、ご一読のうえご検討ください。
1.接種概要
☆新型コロナワクチン
項目 | 内容 |
実施時期 | 令和 7 年10 月~3 月 |
接種回数 | 1回(筋肉注射/上腕) |
接種費用 | 15,000 円 65 歳以上の方で札幌市からの助成が受けられる方は7,800 円(免除書類がある方は0 円) |
☆インフルエンザワクチン(不活化ワクチン)
項目 | 内容 |
実施時期 | 令和 7 年10 月~12 月 |
接種回数 | 1 回 ※12 歳までは2 回接種(皮下注射/上腕) |
接種費用 | 3 歳~64 歳は3,500 円(3 歳~12 歳までは2 回接種で1 回3,500 円) 3 歳未満は2 回接種で1 回3,000 円 65 歳以上の方で札幌市からの助成が受けられる方は1,400 円(免除書類がある方は0 円) 生活保護受給者で65 歳以上の方は無料 フルミスト(小児限定の鼻腔噴霧ワクチン)は7,500 円 |
2.予診票提出のお願い
接種は ご本人またはご家族の同意 が必要です。別紙「ワクチン接種の予診票」にご署名のうえ、接種日もしくは接種日前にご提出願います。ご不明点は遠慮なく下記までお問い合わせください。
3.高齢者がコロナワクチン接種を受ける意義
重症化リスクの高さ
30歳代の若年層と比べて新型コロナによる重症・死亡のリスクが70歳代で約47倍、80歳代で約71倍高いと報告されています。65歳未満ではコロナワクチンの有効性が証明されない研究も数多く出てきていますが、65歳以上では重症化予防の観点からメリットは大きい状況です。
施設内流行の防止
施設内は、居室・食堂・浴室・リハビリ室など多くの空間を共有しています。このような環境では、ひとたびウイルスが入り込むと短期間で流行しやすいことが分かっています。クラスターが発生すると、高齢者施設では短期間に多数の重症者を生じやすくなります
追加接種による効果
最新の JN.1 系統対応1価ワクチン を接種すると、
発症予防の有効性は65歳以上で約3割(32.7%)
入院予防の有効性は60歳以上で約6割(63.2%)
ワクチンを接種することによって、コロナウイルス感染症の発症を全て予防できるわけではありません。それよりも感染した場合に、入院するような重症化を予防することにつながるものであります。
4.使用ワクチン
日本国が承認した JN.1 系統対応1価ワクチン(ファイザー社・モデルナ社・第一三共社・Meiji Seika ファルマ社・武田薬品工業いずれか)を、流通状況に応じて当院で準備いたします。いずれも有効性と安全性は同等と評価されています。
5.安全性について
主な副反応は、接種部位の痛み(約80%)・発熱・倦怠感(いずれも20%前後)で、通常1~2日で軽快します。
重篤なアナフィラキシーは 100万回接種中数例と極めてまれであり、施設では救急対応薬剤と応急体制を整えて実施します。参考までに、令和6年に交通事故で負傷した人は全国で約 34 万人=人口100万人当たり約 2,800 人、死亡した人でも約 21 人であり、交通事故で死亡する可能性よりも低いものになります。
既往症やお薬の影響で接種可否に迷われる場合は、事前に当院にご相談ください。

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